土地の売却をお考えの方の中には、いくらで売れるのか、相場はどうやって決まるのかなど、気になっている方は多いでしょう。価格について確実に調べたい場合は不動産会社に査定を依頼することをおすすめいたしますが、ある程度の相場は自分で調べることも可能です。こちらでは、土地相場の調べ方や不動産売却査定の注意点についてご紹介いたします。

土地の相場は、以下の方法で調べることが可能です。

路線価を参考にする
こちらは「相続税路線価」や「路線価」とも呼ばれており、主に相続税や贈与税の計算に用いられる評価額です。毎年1月1日時点を基準として国税庁が算定し、毎年7月1日に公表します。

路線価格は公示価格および基準値標準価を100％としたときのおよそ80％にあたり、道路（路線）に面した土地1平方メートルあたりの価格に土地の面積を掛け合わせて算出します。路線価は国税庁のホームページで確認することができます。

公示価格を参考にする
こちらは、国土交通省が指定した全国の複数地点の土地について、毎年1月1日時点の価格を算定したものです。1地点につき2人以上の不動産鑑定士により調査が行われ、国土交通省の土地鑑定委員会の審議を経て例年3月下旬に発表されます。

土地の適正価格を知る指標として使われますが、標準値の選定は限定的であるため調べたい場所のすぐ近くに公表ポイントがあるとは限りません。また、あくまで目安となるものなので、実際の取引価格とは差が出ます。公示価格は国土交通省のホームページから確認することができます。

固定資産税評価額を参考にする
こちらは、固定資産税の納税額を計算する際の基準となる土地価格です。各市町村（東京都23区の場合は都）により、3年ごとの1月1日時点で価格が更新されます。納税通知書や課税明細書に記載されている土地の価格または評価額を確認してください。固定資産税評価額は、公示価格の70％相当とされています。

実勢価格を参考にする
こちらは、過去に実際に売買された土地の取引価格平均値です。国土交通省の提供する「土地総合情報システム」から調べることができます。

土地はもちろん、戸建てやマンションなどの不動産査定を依頼する際には、以下の点に注意しましょう。

1社ではなく複数の不動産会社に依頼する
1社だけに依頼した場合、提示された査定価格が相場とどのくらい差があるのか判断することができません。売り出し価格を決める参考にするためにも、複数の不動産会社に依頼して比較検討することが大切です。

査定価格だけで不動産会社を決めない
「提示された査定価格が一番高かったから」という理由だけで不動産会社を決めるのはおすすめできません。中には、媒介契約欲しさに高い査定価格を提示し、実際は低い価格で販売する悪徳業者も存在します。信頼できる不動産会社を見つけるには、過去の取引実績はもちろん、査定の根拠や売却方法について丁寧に説明してくれるか、対応はスピーディーか、些細なことでも相談しやすいかなどもきちんとチェックし、判断しましょう。

不動産会社の得意分野を確認する
全国に精通している大手不動産会社と地域密着の不動産会社、土地売却を得意としている不動産会社、戸建て・マンション売却を得意としている不動産会社など、不動産会社には得意エリアと得意分野があります。売却を予定している不動産やそのエリアを得意としている不動産会社に依頼することで、満足のいく売却を実現することができるでしょう。

相続により所有することになった戸建て・マンション・土地などの不動産の活用方法にお困りの方はいらっしゃいますか？相続した不動産の活用方法として住み替えや賃貸などがありますが、そういった予定がなく困っているという場合には売却もご検討ください。

こちらでは、相続した不動産を売却するメリットや必要な手順についてご紹介いたします。

こちらでは、相続した不動産を売却するメリットをご紹介いたします。

不動産を平等に分配できる
相続人が複数人いる場合、不動産をどう分割するか相続人同士で話し合うことになります。しかし「すでにマイホームを保有している」「相続不動産が老朽化していて再建築が必要」などの理由から、なかなか話し合いが進まないケースは多いでしょう。そのような場合、相続した不動産を売却し現金化することで、トラブルなく相続人全員に平等に分配することができます。

納税資金にあてる
相続財産が多いと相続税が課され、相続発生から10ヶ月以内に現金で一括で納付しなくてはいけません。納税資金に不安がある場合は、不動産を売却したお金で相続税を納付することも可能です。

維持費がかからない
相続した不動産をそのまま放置している方も多くいらっしゃいますが、管理されていない空き家は「特定空き家」に指定される可能性が高く、場合によっては過料が発生したり、行政から指導が入ったりすることもあります。また、相続した不動産は、住んでいなくても保有しているだけで固定資産税や都市計画税などの税金を毎年払わなければいけません。これを回避するためにも、不動産売却をおすすめいたします。

事故物件も売却できる
相続した不動産が心理的瑕疵や物理的瑕疵がある事故物件の場合、一般的な物件と比べて価格が下がってしまいますし、仲介での売却は難しくなります。たとえ売却できたとしても、事故物件の場合は相続人が不動産の情報をあまり把握できていない場合も多いため、売却後に契約不適合責任を問われる可能性も高いでしょう。だからといって放置していると維持費が発生しますし、相続放棄するとプラスの財産も失ってしまうことから、相続した事故物件をどうしたらよいのかお悩みの方も多くいらっしゃると思います。しかし買取であれば、事故物件でも売却することが可能です。契約不適合責任も発生しないため、安心して事故物件を売却することができるでしょう。

相続した不動産を売却する場合、以下のような手順で進められます。

1．遺産分割協議をする
相続人が複数人いる場合、遺産分割協議を行います。遺言状がある場合は、それに沿って相続を進めます。

2．相続登記をする
相続登記とは、相続した不動産の所有権を相続人に変更する手続きのことです。必要な書類をそろえて、法務局へ提出しましょう。相続登記は自分で行うことも可能ですが、複雑な手続きとなるため司法書士へ依頼するのもおすすめです。

3．不動産会社に売却を依頼する
信頼できる不動産会社を見つけ、売却を依頼しましょう。相続不動産の場合、相続人にその不動産の所在地の土地勘がなく、相場がわからないケースが多いです。そのため複数の不動産会社に査定を依頼し、その査定結果を比較検討して信頼できる不動産会社を見つけましょう。

4．確定申告・納税
相続した不動産を売却して利益が出た場合、確定申告が必要です。条件を満たせば税金が軽減される措置や特例もありますので、事前に確認しておくことをおすすめいたします。

土地の相場を調べる方法として、路線価、公示価格、固定資産税評価額、実勢価格を参考にするという方法があります。土地はもちろん、戸建てやマンションの査定を不動産会社に依頼する際には複数社に依頼し、査定価格を比較検討しましょう。査定価格だけではなく、実績や対応の仕方なども確認し、信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。また、相続した不動産で活用方法に困っているときも売却がおすすめです。不動産を平等に分配したり、納税資金にあてたりすることも可能なため、ぜひご検討ください。

エステートプラスでは、お客様一人ひとりに合った最適なご提案をいたします。査定は無料ですので、瑞穂区で戸建て・マンション・土地などの不動産売却をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。